メンタルヘルス対策の現在地

こちらは2010年の朝日新聞の新聞記事です。職場のメンタルヘルスは社会的な重要課題として取り上げられるようになりました。この記事では、『取り組みはまだ3割、中小では進まず』と見出しに出ています。ここから16年たった現在、厚生労働省が発表しているストレスチェック制度の義務化をはじめ、相談窓口の整備や研修の実施など、企業における対策は前進してきたと言えるでしょう。令和6年度の調査でストレスチェックの実施企業は60%です。しかし、義務化されたストレスチェックは行われているように見えつつ、その他のメンタルヘルス対策はいまだ30%前後にとどまります。残念ながら現場の状況はほぼ変わっていません。

しかも、近年公表されている精神疾患による労災請求件数の推移を見ると、請求件数は年々増加傾向にあり、2010年当時よりもむしろ深刻化しているようにも見えます。

制度は整いつつある。それでも、現場レベルでの改善実感が乏しい。
このギャップこそが、いま多くの企業が直面している課題ではないでしょうか。
制度が「ある」ことと、職場が「変わる」ことは別問題
ストレスチェックは、多くの企業で定着しました。
結果を確認し、高ストレス者へのフォロー体制を整えることは、企業として非常に重要な取り組みです。
しかし現場では、
「結果は返ってくるが、その後どう行動すればいいのかわからない」
「結局は個人の問題として終わってしまう」
「職場の空気や働き方自体は変わっていない」
といった声も少なくありません。
健康は本来、個人の領域でもあります。
そのため企業としても、どこまで踏み込むべきか判断が難しく、結果として制度はあるが、日常の行動や意識には結びついていないという状況が生まれがちです。
近年の職場ストレスは、より「見えにくく」「慢性的」に
現在の職場環境には、2010年頃とは異なるストレス要因が数多く存在しています。
リモートワークやハイブリッド勤務による孤立感、常時オンラインでつながっていることによる緊張状態、成果や自己管理を求められるプレッシャー。
これらは、明確な不調として表れにくく、「なんとなく疲れている」「余裕がない状態」が慢性化しやすいのが特徴です。
肩こりや腰痛、慢性的な疲労、ストレスといった日常的な不調は、数値や制度だけでは捉えにくく、本人が気づかないまま抱え込んでしまうことも少なくありません。
近年の予防対策へのの変化
近年の研究では、職場メンタルヘルスは単なる「休職予防」から、
- 早期発見・初期対応
- 日常行動に基づくサポート
- 管理職による心理的安全性の確保
とシフトしつつあります。そもそもメンタルヘルスに陥らないために、一人一人がストレスの兆候に気づき、対策を行っていくことが求められつつあります。
メンタルヘルス対策を「自分ごと」にするために必要なこと
メンタルヘルス対策を現場で機能させるためには、「チェックする」「管理する」だけでは不十分です。
自分の身体や心が今どういう状態なのか。疲れているのか、緊張しているのか、余裕があるのか。それを感じ取る力がなければ、どんな制度も行動にはつながりません。
社員一人ひとりが、自分自身の状態に目を向け、健康について考えたり、話題にしたりできる土壌をつくること。
それが、これからのメンタルヘルス対策の鍵になります。
今年こそ、制度から一歩先へ
メンタルヘルス対策は、ここまで確実に進んできました。
次に求められているのは、社員一人ひとりの実感と行動につながる取り組みです。
今年こそ、「制度がある」状態から、「現場で活きている」状態へもっていくことが大事なのです。
身体を動かすことが、意識を変えるきっかけになる
最後に、hive terraceが提供しているヨガや呼吸、簡単な身体ワークを含む実践型研修は、実際に身体を動かし、呼吸を整えることで、「思っていたより肩に力が入っていた」、「呼吸が浅くなっていた」、「想像以上に疲れていた」、といった体感としての気づきが生まれます。
こうした体験は、自分の心身の状態を客観的に捉える入り口になります。
また、職場でその時間を共有することで、健康について「考える」「話す」ことが、特別なことではなくなっていきます。それが、制度だけでは生まれにくい、職場の空気の変化につながっていきます。今年こそは、制度から個人の意識改革へと実践型研修を取り入れてみませんか?
hive terrace でできる取り組み
福利厚生・リクリエーションとしてのワークショップ・イベント
- デスクワークによる不調(肩こり・腰痛など)の改善、心身のセルフケアを目的とした出張ヨガプログラムの提供(会議室・研修室などで実施可能)
- ストレス軽減や集中力向上に役立つ呼吸法・マインドフルネスプログラム
- 健康・睡眠・メンタルヘルスをテーマとした座学+実践型の研修クラス
人事研修としての健康研修
- 定期的なヨガクラスの開催
- メンタルヘルスのための心の座学と呼吸法やマインドフルネスの実践プログラム
- ストレスケアとパフォーマンスアップのためのマインドフルネス研修
- 部門・役職者別など対象者に合わせた内容設計の健康プログラム
